チカコラム

世界の酒物語 Vol.1

【Lambic ランビックビール】

Lambic ランビックビール
現代のビールは、純粋培養された「エール酵母」や「ラガー酵母」を使用してビール醸造をしますが、純粋培養された酵母がまだない時代、空気中の「自然発酵酵母」を利用して醸造するビール、それが「ランビックビール」です。

ランビックビールは、16世紀には造られていたようで、ベルギーの首都ブリュッセル近郊のパヨッテンラント地域の醸造所で作られたビールのみを指し、今でも造られています。
超自然派ビールとして、多くのビールファンを魅了しますが、その味わいはとても酸っぱくて個性的。知らずに飲んだらきっとその味わいにびっくりする方も多いでしょう。

ランビックビールに使用する野生酵母は生息地が限られており、ブリュッセルを縦断するゼンネの谷に生息している野生酵母とバクテリアほか、さまざまな微生物が「自然に麦汁を発酵」させます。さらに木樽で長期間熟成させた個性ある伝統的なランビックビールが誕生します。
また、熟成した大量のホップ加えるのも特徴のひとつです。ホップは殺菌力が強いため、現代のように香りや苦みを目的ではなく、長期間の熟成に耐えられる防腐剤効果として使用されています。

純粋なランビックは3年以上木樽で熟成させますが、ベルギー国外に輸出されているものは少ないと思います。
私のお店や講座で出しているランビックは、「グーズGueze」という種類です。木樽で1年熟成した若いランビックはまだ完全に発酵されていません。その若いランビックと数年間熟成させたランビックをブレンドし、さらに瓶のなかで瓶内二次発酵をさせたのが「グーズ」です。
こちらも初めて口にした方は酸味の強さにびっくりしますが、クセになる方も多くいらっしゃます!

画像にもあるように、瓶にはワイン同様のコルク栓、その上から王冠をつけています。ワインオープナーがないと飲めません笑。しかもラベルには賞味期限2038年(いまは2020年)と記されているので、皆さんびっくりされますね。
ランビックに生のフルーツ果汁を加えた「フルーツランビック」はとってもジューシーで女性にも大人気です。

2015年11月にブリュッセル南駅のすぐそばにあるカンティヨン醸造所に行ってきました。この醸造所は1900年からの歴史があり、現在も家族経営を続けています。このカンティヨン醸造所は、年に1回11月にだけ公開醸造として、実際の醸造を見学することができます。

ぜひ機会がありましたらこの自然界からの素敵な贈り物を飲んでみてくださいね!
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